健康保険任意継続の手続きの方法とメリットとデメリット

退職する同僚が、健康保険の任意継続と国民健康とどっちがいいか迷っていました。任意継続すると得になると知人から聞いたみたいですが、保険料の計算がややこしいし、手続の方法がわからないと嘆いていました。

一緒に調べてみたのですが、たしかになかなか難しいです。でも任意継続のことを知っていると、ある条件の方は、かなり健康保険料が安くなります。

健康保険の任意継続について、メリットとデメリットも一緒に調べましたので紹介します。

健康保険任意継続とは

健康保険任意継続とは、現在の健康保険をそのまま継続して使う手続きのことです。

特徴としては、

1.原則2年間保険料が同じ
2.保険期間は2年で、任意に辞められない
3.一部を除き在職中と同じ保険給付が受けられる
4.前納すると割引になる

といった制度になります。

通常サラリーマンは、会社の健康保険組合か、全国健康保険協会、いわゆる協会けんぽの健康保険に加入しています。

今回の場合は、協会けんぽの健康保険制度について解説します。会社の健康保険組合の場合は、組合独自の基準になっているので、そこに問い合わせするのが一番です。

健康保険の任意継続被保険者になるには、条件がありますのでそれに合わないと任意継続ができません。

1.資格喪失の前日までに「継続して2ヶ月以上の被保険者期間」がある。

資格喪失の前日とは、会社の退職日になります。健康保険は、退職日の翌日に資格が喪失されます。2ヶ月以上在職していたら大丈夫なので多くの方は問題ないと思います。

2.資格喪失日から20日以内に申請手続きをすること(20日目が営業日ではない場合は翌営業日まで)

資格喪失日を含んで、20日以内なので、末日退職したら翌月の20日までに申請しないといけないということです。ただし、20日が土日や祝日などで、全国健康保険協会の各都道府県支部がお休みの場合は、翌営業日までに申請すれば間に合います。

健康保険任意継続の手続きの方法

任意継続の手続きの方法ですが、健康保険任意継続被保険者資格取得申出書という書式が、全国の全国健康保険協会各都道府県支部にありますので必要事項を記入して、各都道府県支部に申請します。

健康保険任意継続被保険者資格取得申出書は、協会けんぽのホームページからもダウンロードが出来ますし、同様に書き方見本もありますので、それを参考に記入します。

健康保険の扶養者がいる場合は、資格取得申出書の下にあります、健康保険被扶養者届【資格取得時】欄に記入します。

健康保険任意継続被保険者資格取得申出書の記入例

記入時に必要な情報としては、在職時の保険証に記載されている、記号と番号が必要になります。

退職時に返却した場合は、代わりにもらう健康保険資格取得(喪失)証明書に記載されています。

扶養者がいる場合は、扶養者のマイナンバーを記載する必要があります。

妻がパートなどで収入がある場合は、年間収入額とそれを証明する源泉徴収票などが必要になります。

子どもが16歳以上で、学校に行っている場合は、収入の欄に学校名と学年を記載します。

16歳未満は、名前と生年月日と続柄にマイナンバーのみで大丈夫です。

口座振替希望の場合は、支払い方法のところに口座振替の洗濯番号を記入しておけば、保険証が郵送で届く際に「口座振替依頼書」が入っていますのでそれで口座振替の手続きを開始します。

健康保険任意継続被保険者資格取得申出書の記入が終わったら、協会けんぽに持っていくか、郵送で送付します。資格喪失日から20日以内に必着なので注意が必要です。

これで不備がなかったら健康保険の任意継続の手続きは完了です。

健康保険任意継続のメリット

任意継続のメリットは、ある条件を満たせば保険料がかなり安くなりますのでそれが最大のメリットです。

健康保険を任意継続すると退職時の標準報酬月額によって保険料が2年間原則同じになります。

標準報酬月額に保険料率(9.69%~10.47%)をかけたものが月額の保険料金になりますが、標準報酬月額が28万円を超える場合は、28万円の保険料金になります。

会社員の標準報酬月額の上限は、139万円でしたが、退職して任意継続にした場合は、それが28万円になりますので、会社員のときに標準報酬月額が28万円を超えていた人はかなり保険料が安くなります。

保険料率は都道府県別になっていますので、そこで詳細を計算することが出来ます。

実際には、算出した任意継続の保険料と、国民健康保険料(市町村によって変わります)を比較して安い方を選択することで保険料を安くすることが出来ます。

国民健康保険料は、お住いの市町村に電話をするか窓口に行けば教えてくれます。

同僚の標準報酬月額は41万だったので、任意継続の場合は、28万で計算します。兵庫県の保険料率は11.71%(40歳以上は介護保険料率が加算されます)なので、32,788円です。

同僚の市町村に電話で国民健康保険料を確認すると、約42,000円との回答でしたので、毎月約1万円ほど保険料が安い任意継続をするほうが得になります。

窓口の方は、「任意継続の保険料は、会社員時代の保険料の2倍したものになりますので、それと比べて安いほうがいいと思いますよ」とおっしゃっていましたので注意が必要です。

ここで注意したいのは、国民健康保険料は前年の収入によって決まりますので、今年の収入によっては2年目の保険料が安くなる可能性があります。

任意継続は、2年間据え置きになりますので、2年目は負担が逆転して結局任意継続のほうが高くなることもあります。

健康保険任意継続のデメリット

任意継続のデメリットは、2年間は保険料が据え置きになりますので、会社を退職してから収入が減るのが予想される場合は、2年目の保険料が割高になるケースが出てきます。

国民健康保険料は、前年の収入によりますので、2年間の試算をして保険料が安い方を選択するようにしたほうがいいでしょう。

また、任意継続の場合は、傷病手当金・出産手当金は、任意継続被保険者には支給されませんので、注意が必要です。

ただし、傷病手当金を会社在職中から受けている人は継続して受けることが出来ます。

また、出産手当金も退職してから6ヶ月以内の出産であれば、給付されます。

任意継続のデメリットとして、2年間は原則として、保険を辞めることが出来ませんので、収入が減って、国民健康保険料のほうが安くなった場合にも辞めることが出来ません。

例外は、就職して会社員になったときや、後期高齢者医療の被保険者資格を取得した時、そして、保険料を期日までに払わなかったとき、本人が死亡したときです。

また、保険料を期日までに払わなかったときは、即日停止になりますので、うっかりしてたということがないようにしないといけません。

健康保険の任意継続は、計算がややこしい上に、いろいろな細則があるので、注意しながら保険料負担が軽い方法を選びたいですね。

 

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