私の知り合いに、運動会でいつも最後方だった中学生の女の子が、1年間トレーニングした結果、体育祭の競争で1位になったことがあります。
小学生や中学生のかけっこや徒競走は、運動神経のいい子がいつも1位ということが多いようにおもいますが、きちんと練習すれば足は速くなります。
今回は、子供の足が速くなるような練習方法やトレーニング、そして、走り方のコツなどを紹介します。
目次
子供の足が速くなる方法
理論的に、早く走るには、足を速く動かすことが大事です。それさえできていれば、極論、フォームとか靴とか、手の振り方とかそんなことは関係ないです。
ウサイン・ボルト選手に抜かれる前の200メートル世界記録保持者のマイケル・ジョンソンさんはのフォームは当時では常識破りなフォームでした。
ですが、マイケル・ジョンソンさんは足を速く回転させることが出来たので世界記録保持者となったということからも、足をいかに速く回転させるかということが大事です。
また、かけっこはもともとの運動神経が良い子が早いと思われがちですが、素質だけで決まるものではないです。
速く走るコツとそのための練習をしっかりすれば、子供の足は速くなります。運動会は9月や10月にあることが多いと思いますので夏休みの間にいろいろと練習しておけばかなり変わると思います。
かけっこが速くなる練習方法
基本的には足を速く回転させることができれば、速くなるので、そのための練習が必要です。
また、練習といっても、幼稚園児や小学生は無理にやらそうとすると嫌になるので、楽しい遊びの中でも足が速くなるような物がいいと思います。
昔の子どもは、公園や空き地、野山を駆け回りながら遊んでいたので、勝手に足が速くなっていったということもあります。
足を速く動かすには、俊敏性や機敏性、瞬発力、バネなどと言われる部分を鍛えないといけません。
これらは、7歳~10歳くらいまでのゴールデンエイジと言われている時期に大きく伸びる要素と言われています。
今まさにゴールデンエイジのお子さんなら、そういった遊びやトレーニングで鍛えることができればどんどん伸びることは間違いないと思います。
走ることだけではなく、色んなスポーツにも必要な要素なので、試してみてもいいかもしれません。
また、ゴールデンエイジを過ぎているお子さんでも、鍛えることで、速くできますのでそこは気にしなくてもいいと思います。
瞬発力、俊敏性、機敏性、バネを鍛えるには、速筋を鍛えないといけませんので、速筋を鍛えるためのトレーニングや遊び、スポーツをするのがおすすめです。
足を速くするおすすめのスポーツ
速筋が鍛えられるスポーツとしては、フットサル、バスケットボール、バレーボール、バトミントン、テニス、なわとびなどが挙げられます。
簡単にできるということであれば、バトミントンやなわとびですかね。
素早く動くということが大事なのですが、やっぱり楽しみながらトレーニングができているということが大事です。
毎日バトミントンやなわとびをやってみると1ヶ月後にはかなり違って来るのではないかと思います。
なわとびは、難易度を少しずつ上げるとどんどん俊敏性や瞬発力が上がるのでおすすめです。最初は二重跳びにチャレンジしてみるのがいいかと思います。
特に小学生や幼稚園児のお子さんは、楽しくできるということが続けられるコツでもありますので、それは意識しておくといいかもしれません。
スタートの練習を坂道ダッシュでする方法
かけっこが速くなるためには、スタートからトップスピードに上がるまでの時間が短いほうが有利です。
園児や小学生のかけっこやリレーはカーブを走ったり、Uターンして戻ってくるようなものがありますので、スタートが肝心だったりします。
スタートの練習にもなりますし、速筋を鍛えるのにも有効なのが、坂道ダッシュです。
知り合いの女の子が早くなったのも坂道ダッシュを毎日していたからと聞いています。スタートから一気にトップスピードに持っていくことができると、先行できますのでとても有利になります。
坂道ダッシュの方法はとても簡単です。
文字通り坂道で、20メートル程を目安に、ヨーイドンでスタートします。ゴールを設定しておいて、ストップウォッチなどで測って、目安にすると励みになっていいと思います。
坂道は傾斜が急すぎると負担がかかりすぎるので、緩やかな坂道がいいと思います。
近くに坂道がない場合は、河川敷があるような川にいくと坂道がありますが、全くない場合は、坂道の代わりに何かで負荷を加えることで替えになる場合もあります。
ボックスジャンプで俊敏性を鍛える方法
ボックスジャンプはプロの選手も取り入れているようなトレーニングです。
家でやるには、小さな台が1つあれば大丈夫です。その台をしっかり固定しておいて、両足ジャンプをして、その台に乗ります。
そこから、また両足ジャンプで台の下に降ります。これを30秒間にどれくらいの回数できるかを記録します。
同じリズムで間断なく、やるのがコツになります。
毎日やって、少しずつ回数を増やしていくことができればかなり速筋が鍛えられていると思います。
また、ステッピングは踏み台昇降運動を速くやるものです。同じく台を固定して30秒間にどれだけ速くステッピングができるかどうかを記録します。
継続することが大事のなので、楽しく少しでも多くできるようになったら、子供と一緒になって喜んであげることが大事です。
また適切な台がない場合は、近くの公園などに行けば、大抵は固定された台が合ったりしますのでそれを使うのがおすすめです。
また、ステッピングは、階段や段差などでも出来ますので、安全を確保できる場所でやるのも一つの手です。
また、ボックスジャンプはケンケンパでも同じように出来ますので、それを速くできるようにするのでも構いません。
足を速くするための方法としては、ほかにも、マーク走などもありますが、一般家庭ではやりにくいので、ココでは割愛します。
運動会で速く走るコツ
これまでは、トレーニングで、速く走れるようにする方法を紹介しましたが、運動会当日のかけっこの時に速く走るコツを紹介します。
・スタートのときは前傾姿勢で、もうちょっと前に行くと倒れるくらいの姿勢でしっかり止まります。
・合図をする人を見るのではなくまっすぐ前を見据えて耳で合図を聞くようにします。
・スタートしたら、前傾姿勢を崩さずに徐々に上体を上げるようにすると速くスタートからトップスピードにのることが出来ます。
坂道ダッシュを繰り返していると自然に前傾姿勢ができるので速くなります。
・目線も最初は数m先ですが、トップスピードに乗ったらまっすぐゴールの先を見据えて走り続けます。
・隣の人などが気になるかもしれませんが、まっすぐ見て走るほうが速くなります。ゴールより更に10メートルほど走るつもりで最後までスピードを緩めずに走ります。
かけっこ教室に参加して速く走るコツを学ぶ
実は最近では、かけっこ教室なるものが増えています。近くにもあるかもしれません。園児の方は、お受験の影響もありますが、園児や小学生を対象に、かけっこが速くなる練習方法をおしえてくれます。
体験授業などもやっていますので、一度参加してみるのもいいかもしれません。
主に教えてくれるのは、体の使い方や、走るときのフォーム、手の振り方など、専門的な見地にたっての方法や、日常にできるトレーニングなどの方法です。
あまり子どもが乗り気でない場合は、無理に参加しないほうがいいかもしれませんが、かけっこが速くなりたいというのは誰でも持っていると思いますので、子どもがその気になった時に連れて行くのがいいと思います。
秋の運動会に向けて、レッツチャレンジですね。